【トレンドライン】の使い方
ダウ理論や水平線の使い方をマスターしたうえで、重要になってくるのがトレンドラインです。
トレンドラインを使って、相場の方向感や勢いを掴むことができます。
慣れてくれば、エントリーやエグジットの判断にも有効活用できる優れたツールとなります。
トレンドラインの引き方
トレンドラインは水平線と同じように有効性の高いと考えられるポイントで引いていきます。
角度は急になったり緩くなったりと変化しますので、引き直しをする必要があります。
高安値の切り上がり・切り下がりを見つける
上の画像では高値も安値も切りあがっているのでアップトレンドであることがわかります。
チャートがこういった形状をしている部分を見つけてみましょう。
ダウントレンドだとこのような形状になりますね。
トレンドラインは比較的簡単に引くことができます。
トレンドラインの引き直して相場の強弱を把握する
実際のチャートを見ていると、トレンドラインを引ける場所は視覚的にすぐ見つけられるはずです。
しかしその後チャートが進んでいったときに、すでに引いたトレンドラインの効きが弱まっていることが頻繁にあります。
チャートは直近のドル円の日足です。
中盤あたりから高値と安値を切り上げて、アップトレンドとなっているのがわかりますね。
まずはこの段階で最初のトレンドラインを引くことができます。
赤〇でラインをブレイクしかけていて、直後に明確に割りました。
少し進むと、、
最初に引いたトレンドラインよりもレートは下に位置しています。
新たな安値をつけた後に、再度トレンドラインを引き直します。
角度が最初よりも緩くなっているのがわかります。
この時点で上昇の勢いが弱まっていると判断することができますね。
これは環境認識をする上でも重要となりますので自然と把握できるよう何度も色々なチャートを見て癖づけましょう。
ではさらに進めてみましょう。
安値を切り上げていきますが、高値を更新していないです。
これは厳密にはトレンドラインではなく、安値切り上げラインといいます。
高値を更新していないのですから、上昇の勢いはさらに弱まっていると判断します。
このようにトレンドライン1つで簡単に相場の強弱を把握することができます。
逆にトレンドの勢いが強くなり、引き直すラインが急角度になるときもあります。
トレンドラインを残しておくと・・・
トレンドラインの引き方についてはこれまでの通りですが、ではそのラインをブレイクした時には消すべきか?
答えはノーです。
機能していたトレンドラインをブレイクしても、後から役立つことが非常に多くあります。
最初に引いたトレンドラインですが、ブレイクした後に高値がラインの裏側から接触して反落しています。
【水平線の使い方】でご紹介したように、ラインはサポートとレジスタンスの役割が反転することが多いです。
これは水平線に限らず、トレンドライン(斜線)でも同じことが言えます。
トレンドラインとして、効きがよいラインであったほどにその傾向が強いです。
だからトレンドラインがブレイクした後も消してはいけないのです。
効きがよいライン=世界中のトレーダーに意識されているライン となります。
それはブレイクした後も継続して意識されるラインとして注目されているのです。
トレンドラインを戦略として活用する
では実際にどのようにトレードのエントリーやエグジットに活用していくのかをご紹介します。
基本的にはエントリーやエグジットに活用する場合、押し目買いや戻り売りの根拠の1つとして活用してください。
上図ではアップトレンドとしてラインを引いています。
何度もオレンジのラインにぶつかっては上昇となっているのがわかります。
高値を更新しては押し目を作り、ラインにぶつかって上昇する。
上昇した後に再度ラインまで下落する。
では再度ラインに近づいてきたらロングエントリーを検討できますね。
そして、トレンドはいつまでも続くものではないので、いつかは終了します。
その時はトレンドラインを割っていくのですが、割れたのなら損切りを検討できます。
もちろんエントリーやエグジットの判断にトレンドラインだけでは根拠が薄いですので、他のテクニカル分析を組み合わせて判断します。
ちなみにここでは基本的な使い方について書いていますのでご紹介しませんが、私のメインのトレード手法の肝となっているのはトレンドラインです。
実はこのトレンドライン、トレーダーの一部の層には、
「信用ならない」
「使えない」
と言われていますw
嫌われる理由としては、このテクニカル分析自体の信頼性が薄いと感じているのかもしれません。
ですが、私から言わせるとトレンドラインなしにはトレードできない。ぐらいの重要なものだと思っています。
まあ、トレーダーが千人いたら千通りのやり方があるわけですから、自分に合ったテクニカル分析を駆使して勝てばよいのです。
勝てなければただのノウハウコレクターとなりますw
様々なテクニカル分析の手法をまずは学び、理解し、本質をとらえる。
本質をとらえることができなければ使用しないほうがよいとも考えます。まずは学びまくって知識をつけましょう。
FX相場で戦うには強い武器となります。
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